タイムを逆算して、自分と約束
「サブスリー出すまで、絶対に走るの辞めない!」
あなたはそのくらいの強い気持ちを持って、練習に励んだことがありますか?
走ることに限らずに「先に決意すること」は大事です。「いつか出来たら良いな」と運任せな意識では何事も実現できません。
フルマラソンで3時間を切るには、1キロあたり平均で4分15秒以上のペースで走りきることが必要になります。
私が初サブスリーを出した、つくばマラソンでは5キロは19分20秒前後を維持し、35キロからは21分台になってしまったものの、ペースの維持を心がけた。
自動車と違って、疲労によって走れなくなってしまうのは人間として仕方のないことですが、タイムの後退を最小限に抑えることが大事になってきます。
そのためには集団走をすることも、一つの手です。
「周りに引っ張ってもらう」という表現でもありますが、前の選手の背中や横の選手との駆け引きを意識すると、「自分だけ負けてられない」という気持ちが芽生えたら良い状態です。
そして、1キロ約4分を心がけることで3時間を切ることでサブスリーの実現が本格化しますが、私は中間点で1時間24分よりも速く走れているかを最初の判断にします。
その次は30キロを2時間切れているか?
その2箇所の通過点のタイムで、余力がどのくらいあり、残りの距離をどのくらいで走れば3時間を切れるか予想がつくようになります。
35キロからの疲労感のピークは仕方ないと、私は割り切っています。
「35キロから本当のマラソン」
「37キロになれば、残り5キロ」
「38キロ過ぎからの、『あと4キロ』の『あと』がなんだか嬉しい」
そんな気持ちになっていきます。
35キロからのペースの失速は、5キロ22分くらいに抑えないとズルズルと下降の一途を辿るので、残りの我慢は必要です。
「あと1キロ」の表示が見えたら、ラストスパート。「この苦しみもあと少し」そう思えたら、気持ちは楽になるでしょう。
そして、ゴール地点の頭上または左右のどちらかにタイムのデジタル表示が見えたら、あなたの苦労も終了です。
目標を実現出来ることが一番ですが、叶えられなかった目標も次回までの課題でもあり、喜ぶ瞬間のお預けだと考えましょう。
タイムが良ければ、「努力は裏切らない」という気持ちになる。
タイムが悪ければ、「練習不足だったな」「足の故障が響いたな」と課題が見えてくるはずです。でも、その反省を次に活かせば新しいあなたが見えてくるのです。
「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分」
自分を追い込み過ぎず、甘やかすぎず、常に良いモチベーションを持って練習に励めば目標は実現します。
目標を達成した笑顔の自分に会えるように、自分を信じていきましょう。